先んずれば勝負を制す(神無)
先手必勝、後手必殺とは良く言ったもので、遊戯王にはまぁ当てはまりませんよね。
どうも、神無です。
今回取り上げるのはこのカード。
昨日の制限改定発表で、禁止カードに指定された『マジックテンペスター(以下マジテン)』ですね。
この古のカードがどのような悪さをしたのかを、まとめて行きます。
そもそも……
このカード、いつ頃出たのかといいますと『エクストラパック Vol2』にて登場したカードですね。
エクストラパック Vol2が2019年に発売なので、10年以上も前のカードになります。
前々から言ってますが、昔のカードが今になって注目されるのがTCGの面白い所ですね。
どんなデッキに入っていたのか?
16個の魔力カウンターを取り除けば勝ちのマジテンですが、どんなデッキで猛威を奮っていたのか?
私が見かけた構築では、ストラクチャーデッキRにてリメイクを果たしたエンデュミオンで採用されてました。
また少し前に環境で見かけた『暗黒界未開域』にも採用されていたようです。
『暗黒界未開域』においてはチューナーは墓地から特殊召喚出来る『ゾンビキャリア』を、相方となる魔法使い族には『妖精伝姫 シラユキ』を使う事で多少運が絡むものの、先行1ターンキルを狙えるので採用したものと思われます。
問題点
このギミックを担うカードの一つにこの事があります。
リンクヴレインズパック Vol3で収録された『神聖魔皇后 セレーネ』です。
このカードを2枚展開する事で、魔力カウンターを増やし、16個のカウンターを供給するという事ですね。
このコンボの特徴は『コンボパーツがエクストラデッキのみで完結している』事にあります。
マジテンの召喚条件や、セレーネの①の効果を活かす為の墓地肥やし等、制約はあれどギミックさえ噛み合ってしまえば、どんなデッキにも組み込めてしまうでしょう。
私なら『ライトロード』にサブプランとして入れますかね。
しかしながら……
先行制圧盤面を展開されてから、このワンキルを目指すのは至難の技といえるでしょう。
『エフェクトヴェーラー』や『夢幻泡影』のような、モンスター効果を無効にするカードを掻い潜らないといけない訳ですしね。
そんな中で最低でもセレーネ2体+マジテンを揃えないといけない。故に前回の制限改定の記事で、地雷と書いたのはこのためです。
しかし、ファイアウォールドラゴンが大暴れした結果『キャノンソルジャー』や『アマゾネスの射手』といった、バーンダメージを与えるモンスターが大量に規制された今、エクストラから出てくるキャノンソルジャーとも言うべきこのカードが、キャノンソルジャーや射手と同じ道を行くのは必然のように思えます。
注目されてなかっただけで、脅威ではありますからね。
規制されるのが遅かったか速かったか。違いはそこだけなのかなと思います。
終わりに
昨日の制限改定記事にも書いた通り、環境そのものは大きく変わるとは思っていません。
このギミックを搭載しているデッキも、マイナーチェンジが施されるものと思います。
今回はこの辺で。また次回の記事でお会いしましょう。